「飯食う?まだ眠る?」 夫の声を聞いたときはもうすっかり陽が落ちていた。「帰ってたんだ」「うん今ね、おかんが茶碗蒸し作ったけど食う?」 下へ降りると早速チビちゃんが片方の脚に抱きついてくる。「マンマ食べたの?」 抱きあげる。んふーっと笑う。「…
指の間を柔らかな毛がすべる。つとっ、と、芝生の上に前足をついたバッハは鼻先で草を嗅ぎ分け、だいたいいつもの位置で用をたした。わたしは見計らって彼にロープを投げ、それは花壇の上に落ちる。”ヨシ”と言うまで彼は待つ。生後4カ月頃にしつけた頃から…
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